85周年会の「まち歩き」記録
番外編 第 9 回  『 古都 奈良 』
(番外編を含めた通算 第 48 回)

今回の奈良のまち歩きは、半世紀ぶりに中学の修学旅行を思い出した人が多かったと思います。
秋のなかをひたすら歩いた「山の辺の道」は、懐かしいこころのふるさとのようなところでした。 一人旅も良いけれど、皆とひとつ空の下を歩くことで、なぜかしみじみと楽しむことができました。 心に浸みる、ゆったりと広がる飛鳥・天平の文化、山辺の道・・都市と文化ならぬ、田園と文化が調和するその悠久なる存在は、貴重な体験となりました。
それでは、興味多く 期待わくわくの奈良のまち歩き、2泊3日の始まりです。
   松木さん(017)小林さん(017)の 短歌を挿入しています。 

日 時:
集合:

ルート:一日目:


二日目:



三日目:

参加者:
案内人:
2013年10月11日(金) ~ 13日(日)
集合場所 : 東京駅駅 新幹線改札口、 集合時間 : 6時30分 !
東京駅 のぞみ201号 → 京都駅経由 → JR奈良駅
 →白毫寺→新薬師寺→ならまち見学→昼食そば処→興福寺
 →近鉄奈良駅→夕食 懇親会  
(18,772歩)
JR奈良駅→JR柳本駅→黒塚遺跡→長岳寺→祟神天皇陵
 → 田園を歩く→景行天皇陵→箸墓古墳→ホケノ山古墳
 →檜原神社→大神神社→昼食そうめん処→安倍文殊院
 →近鉄奈良駅→懇親会
(21,538歩)
JR奈良駅前バス停→①法隆寺、②浄瑠璃寺→東大寺→
 JR奈良駅→京都駅経由→東京駅 
(14,632歩)
15名 + 1名(途中まで)
梅島雅夫 ( 018、バレー部 )
 

 一日目 の スタート
6:43発 のぞみ201号は、9:03 京都着。 30分ほど待って、9:33発 の単線の奈良線でJR奈良へ。 陽を受けてキラキラと水面が輝いている宇治川、木津川を眺めて進む。
10:12 にJR奈良駅着。 東京は曇りだったが 奈良は晴れ!


  →
宿泊ホテルは、日航奈良。 現地で一人が集合し、総勢16名でのまち歩きスタート。
10:40 晴れたのはよいが、外に出ると暑い。 10月なのに残暑だ。 気を引き締める。
JR奈良駅のバス停から高畑バス停へ向かう。

白毫寺(びゃくごうじ)
暑い日ざしの中を約25分歩くと白毫寺に着いた。 11:30だ。 「眺めのよい花のてら白毫寺」の看板がある。 階段を登って行く。 両脇には萩の咲き終えた枝が道に迫ってきている。 
天然記念物の春に咲く「五色椿」の枝振りを鑑賞。
なお 白毫とは、仏様の額にある白い毛のことで、人間と仏の違いで大きいところである 32相 の一つ。
ここから奈良の南の都の景色をゆっくりと眺める。 東大寺、興福寺の五重塔、平城京の大極殿などを眺める。 双眼鏡持参の準備の良い人も数人。 良い風が吹きしばらく古き奈良の町並みを想像する。

・ ワイワイと白毫寺で 古き奈良 双眼鏡覗いて探す

新薬師寺
12時を過ぎたので、次の目的の新薬師寺に向かう。
白壁や表面がなくなっている土塀や、柿の実がたわわな木々を眺めながら進む。
20分ほどで新薬師寺の入り口に着く。
・ 白壁が一直線 柿の木の赤い実たちを 宙に浮かす
聖武天皇の目の病気が治ることを祈願して、光明皇后が天平19年(747年)に創建した寺。 門を入るとすぐ目の前に本堂がある。 
左手から本堂に入ると、そこには大きな目の薬師如来像を中心に輪を描く、日本で最古といわれている12体の十二神将が外に向かって立ち並んでいる。 戌年の干支の神将は「バザラ」と書かれていた。 十二神将の内の11体が国宝で、なぜか一つだけが外れ。 なぜだろう?                         12:45に離れる。
・ 輪を描きシールド造る神将 我ら戌年バサラと名乗る

昼食は手打ちそばの「大喜多」
そば処を探して、暑さの中歩いていく。
13:05にやっと店を閉じる直前に入り込む。 席もカウンター席が10席ほどのお店。
そばは14人前しか残っていないと言うが、お願いして それを16人分に分ける。

席が空くたびに我々の仲間が座り、揚げたてのてんぷらを食べながら ビールを飲み始める。
・ 待ってます 席があくまで待ってます ビールも飲まず席があくまで

14:30にお店を出る。 
ゆっくりと昼食とお酒を楽しんだ。 
帰りには、お土産として そばかりんとうも もらった。

ならまち見学
   ・ 春鹿醸造所 見学
春鹿という日本酒の醸造所があった。 なら漬けの試食をし、おいしいと思ったものを各自購入。 さらに試飲。

   ・ 十輪院

カエルや河童の置物が池に置かれていた。

   ・ 格子の家
昔は軒の広さ(間口)で税金が決められていたので、表は狭いが奥は深い 90坪ほどの建物が多かったようだ。

   ・ 砂糖傳  と  庚申堂(こうじんどう)
水あめを楽しみ、庚申堂に寄る。 猿を型とったお守りは、魔除けとして、町内の家々の軒先に吊るされている。 「身代わり猿」と呼ばれている。
・ 吊るされる魔除けの猿は軒下が今風なのはスマホ飾りに

   ・ 元興寺
残念ながら時間の関係か入れなかった。世界遺産の本堂の写真を外から撮る。

興 福 寺
興福寺に向かって歩いていく。 16:10頃に猿沢の池に着く。
しばらく五重塔や東金堂などの写真を撮って、時間をすごす。 

16:30頃に国宝館に入るのが空いていて見学によいとの考えで、時間調整も考慮した案内人の知恵。 残念ながら白鳳の微笑みの銅像仏頭や十二神将の2つの像、板彫十二神将像は、東京上野に行かれている。 しかし、6本の手を持つ阿修羅像や残りの十二神将像を楽しむことが出来た。 空いているので、特に阿修羅像についてはゆっくりと近くで鑑賞する事ができた。
・ 空中に何を掴むか 興福寺阿修羅像の2掛け3の手

17:00に鑑賞終了。 ホテルに17:45にチェックインをし、即夕食に出かける。
5000円での飲み放題プラン。 ビール、さらに日本酒と進み、出てくる料理を食べながら会話を楽しむ。 8:15に終了。 ホテルで 懇親会も 24:00過ぎまで継続する。


 二 日 目
7時からバイキングでの朝食。 柿の葉すし、茶粥、にゅう麺など品数があり、食べ過ぎの傾向。 8:20にロビー集合。

JR柳本駅から 山の辺の道 を歩く
JR奈良駅から柳本駅まで万葉まほろば線で移動。 単線、ワンマンカー。
駅名を楽しむ。
なら → きょうばて(京終) → おびとけ(帯解) → いちのもと(櫟本) → てんり(天理) → ながら(長柄) → 柳本

9:05に 柳本駅前から桜井駅に向かってのまち歩き スタート。

黒塚遺跡
池の向こうに黒塚遺跡の小山が見える。 4世紀初頭頃の前方後円墳。 33面の三角縁神獣鏡が出土したことで有名。

途中、卑弥呼の里の案内がある。

長 岳 寺
9:30に釜口山 長岳寺の大門を抜け、しばらくさらに進むと目の前に白い壁が見える。 訪問者にとっての目印となるもの。

JR柳本駅から 山の辺の道 を歩く

まず庫裏に入る。 庫裏には台所があり、そうめんを食べることもできるという。
おばさんがいて、酔芙蓉の花がまだ残っているので、見なさいという。 朝は純白の花が、午後にはピンクを交えて、夕には花が地に落ちる と説明をしてくれた。 長岳寺は花と文化財の寺で、秋は、酔芙蓉と紅葉と記されている。
午後 夕方
・ 朝真白 昼ピンク混ぜ酔芙蓉 夜に散る身赤長岳寺に

日本最古の鐘楼門を通り抜け、本堂見学。 

フラッシュなしでの写真はOKという。 阿弥陀如来像、両脇に観世音菩薩と勢至菩薩が並ぶ。 この両菩薩の片足が出ている。すぐに阿弥陀様の命令を受けることができるためだと言う。 前には、守護神の多聞天、増長天が目にヒスイを入れて、堂々と立っている。


血天井伝説の話もしてくれた。 戦国時代、武将が切られ、縁側から本堂に逃げ込み、息途絶えた。 
この血の足跡がついた縁側の板を天井に張り替えたと言う。

祟神(すじん)天皇陵
10時過ぎに祟神天皇陵を見学。
濠に囲まれた古墳時代前期の前方後円墳。 祟神天皇は各地の勢力を平定し、大和朝廷を確立した天皇で、実在の可能性のある最初の天皇だと考えられているそうだ。

田園風景を楽しみながら 歩く
次は田舎道を歩いて、景行天皇陵に向かう。
この辺の集落と田園風景は、整然としている。 奈良時代の条里制に基づき、集落が作られたため。
10:25に休憩所で一休み。 葛餅やみかん、さらに長岳寺で買った柿を皆に配ってくれる。 10分ほど休憩。 案内役は、これでは予定通りには桜井駅には着きそうもないと心配をし始める。
さらに田園風景を楽しむ。なす畑、コスモス、黄金色の稲穂、柿の木、鷹の爪、・・・
・ コスモスの白やピンクが黄金の稲穂に浮かぶ田園の秋

景行(けいこう)天皇陵
11時に景行天皇陵前着。
最大規模の全長300m の古墳を見学。

箸墓(はしはか)古墳
国道を歩き、箸墓古墳に向かう。 11:25に 池に着く。 池には金魚が飼育され、赤い藻の群れに見えた。 この古墳を「卑弥呼」の墓とする説もある。 現在は宮内庁により、大市墓(おおいちのはか)として管理されている。
・ はしはかの古墳の堀に赤々とたゆたひてをり金魚の稚魚は

ホケノ山古墳
5分ほどで、小台地上に築かれた3世紀後半の帆立貝式前方後円墳であるホケノ山古墳を見学。 小さいと言う印象。

桧原(ひばら)神社(元伊勢)
再び山の辺の道を歩く。登りで少し辛い。 
12:20 に着く。 ご神体は三輪山。 3つの鳥居が連なった珍しい形の「三つ鳥居」を写真に撮る。 崇神天皇が天照大神を祀ったとされる。 天照大神が伊勢神宮に移されたため、ここは元伊勢とも呼ばれる。
・ 二上の山見えてをりいにしへの皇子の超えてゆきしとふやま

山の中の細道を進む。 檜原神社へ向かう多くの団体と細い道ですれ違う。 「こんにちは」と声を交わす。  12:30 に玄賓(げんぴ)庵の前を通過。
・ そこここに背高泡立草咲ける山の辺の道を雲見つつゆく

大神(おおみわ)神社
13時に着く。 拝殿を見学し、集合写真を撮る。 

参道を二の鳥居に向かって歩き、そこから右手に折れて 昼食のそうめん処「森正(もりしょう)」に入る。

そうめん処「森正」
13:10に 13名が入ることが出来た。 ビールをまず飲み、その後、そうめん、にゅう麺、柿の葉すしなど 各自食べる。
40分ほどゆっくりしてから、バスで桜井駅に向かう。 14:12に 桜井駅着。

安倍文殊院
当初予定していた 室生寺、多武峰(とうのみね)見学は時間不足のためあきらめ、目的地を安部文殊院に変更。 14:30にバスに乗り込み 14:40頃に到着。

安倍一族の氏寺として建立されたという。 鎌倉時代に現在地に移された。 
本堂には、鎌倉時代・快慶作の木造騎獅文殊菩薩及び脇侍像が安置されている。
この像は日本三文殊に数えられ、今年国宝に指定された。 高さ7m で、文殊菩薩は大きな愛嬌のある獅子に騎乗しており、左手に はすの花、右手に降魔の利剣を持つ。 文殊の隣の横を向き歩いて歩む童子の像も愛嬌がある。

見学後、抹茶をいただく。

15:15過ぎにタクシーに分乗し、25分に桜井駅に戻る。 ここから近鉄に乗り、案内人の配慮で電車の車窓から有名な三輪山、耳成(みみなし)山、畝傍山を眺め、楽しみながら奈良に戻る。


夕食「人吉」
主婦の家庭料理の店「人吉」で夕食、懇親会。良く飲みました。


 三 日 目
8:20にチェックアウトして 全員集合。

きょうの見学は、法隆寺と浄瑠璃寺の二組に分かれる。

法隆寺 組
8:49発の 97番バスに7名乗り込む。 法隆寺まで一本で行ける。 9:50着なので1時間乗っていた。 法隆寺は飛鳥時代の姿を現在の伝える世界最古の木造建築。 外からだけでなく、金堂は内部の金剛釈迦三尊像などを見学できる。


次は、鏡池の前を通り、大宝蔵院の百済観音像を見に行く。 百済観音像は9頭身でほっそりとした姿で立っている。 他にも夢違観音像、玉虫厨子などが安置されている。 東大門を通って東院伽藍の夢殿を見学し、中宮寺の入り口まで見学。

その後はひたすらバス停に向かって 急いで戻り、11:13発のバスで東大寺に向かう。

浄瑠璃寺 組
9時4分、始発の浄瑠璃寺行き急行バスでスタート。 終点到着後、9時44分に加茂行きコミュニティバスに乗車。 岩船寺に10分で到着。
岩船寺は、天平元年(729)聖武天皇が、行基に命じて阿弥陀堂を建立したのに始まる。 つつじ・紫陽花・紅葉・椿など四季折々の花が楽しめる。 本堂内の、阿弥陀如来坐像・普賢菩薩騎象像、庭園内の十三重石塔・石室不動明王立像・五輪塔・三重塔などの重要文化財がある。
この日は、三重塔内の南北の扉が開帳され、内部壁画を見ることができた。

10時20分、岩船寺出発。 当尾(とうの)の石仏を訪ねる道を歩き、浄瑠璃寺へ。
わらい仏・ねむり仏・カラスの壷二尊・あたご灯籠・藪の中三尊・首切地蔵を見学し、11時10分浄瑠璃寺到着。
浄瑠璃寺は、東の薬師仏(国宝)をまつる三重塔(国宝)、中央宝池、西の九体阿弥陀堂(国宝)からなりたっている。 この日は年3回実施される、秘仏・吉祥天女像(重文)の御開帳があり、女性たちは大いに関心があったようだ。
・ 竹に吊りて大根漬など売られゐし浄瑠璃寺の細き坂道
・ ほの暗き厨子の内なるふたつなき吉祥天女のしろきかんばせ
・ 尋ね来し浄瑠璃寺の天女像遠きまなざしにわれを見給ふ
・ 春来れば白き小花の咲くならむ馬酔木の葉陰の青き房枝に
・ 楓の葉いまだ青きを言ひあひて朱塗りの三重塔をみあぐる
・ 阿弥陀仏の並ぶ御堂の縁側にひとひ居りたきなどといふひと

12時前に浄瑠璃寺を出発。 近鉄奈良から 段だらの上り坂を歩いて東大寺南大門前に到着し、法隆寺行きの皆と合流。

東 大 寺
日曜で好天なので、すごい人ごみ。 東大寺近辺の広場には、鹿の放し飼い。鹿は人になついているが、噛む、たたく、突く、突進するなど気をつけるようにと書いてある。
まずは南大門の見学。 門内左右に金剛力士像(高さ8.4メートルの木像)が安置されている。

金堂(大仏殿)は、聖武天皇の発願により、8世紀に造られたものであったが、その後2度の兵火で焼け落ち、現存する大仏殿は江戸時代の再建。


大仏(盧舎那仏像)、像高は14.7メートル。 盧舎那仏は「蓮華蔵世界」の中心に位置し、大宇宙の存在そのものを象徴する仏である。

木造如意輪観音坐像・虚空蔵菩薩坐像(重文) : これらの像は大仏(銅造)とは異なり木造である。 江戸時代の代表的な仏教彫刻である。

13時10分に見学終了。 一部の人は急いで2月堂見学に行く。 その後ホテルに戻り、荷物を取って 14時24分の快特で京都へ。

少し時間があるので買い物をする人、遅い昼食をとる人。 
16時26分の「のぞみ238」で一路東京へ。 解散。 お疲れ様でした。

・ 荷を解けば酒の香たちぬ奈良町に買ひし春鹿酒造の奈良漬

 
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